Brutale800に乗って気づいたこと

お疲れ様です。Loxinalです。

Brutale800と生活を共にするようになってからちょうど1年経ちました。

北海道の1年の半分は雪で覆われるため、きっちり1年乗ったわけではないので、1シーズンという表現が正しいかもしれないです。

良いことも悪いことも含めて、これから乗ろうとしている方、興味がある方の参考になればと思います。

MV AGUSTAとは

まずメーカーである、MV AGUSTAについて簡単に紹介したいと思います。

細かい内容や歴史は当然のごとくホームページに載っていますので、詳細は省かさせていただきます。

当時のAGUSTA社も、現在のMV AGUSTA社もイタリアにあります。

最初は航空産業だったようです。第一次世界対戦の時に急成長したのですが、第二次世界大戦が終結すると敗戦してしまったイタリアは航空機の生産を禁止されます。

このあとからモーターサイクルの製造を開始し、名前も今のMV AGUSTA社として設立したそうです。

Brutaleとは

そんなMV AGUSTAから出ているネイキッドバイクの一つです。

「Brutale」はイタリア語で、和訳は「獰猛」。

「獰猛」の意味は「性質が荒く乱暴であること」のようです。

英語に該当するのは「Brutal」で、「獰猛」の他には 「冷酷な」「残忍な」「粗暴な」「動物的な」「冷厳な」 といずれも似たような意味を持っています。

以下に、車体スペックを乗せておきます。また、比較としてRRの情報も載せておきます。

私は2018年モデルでカラーリングはブラックホワイトに乗っています

車種Brutale800(2018) Brutale800RR(2018)
エンジン4ストローク/3シリンダー/12バルブ同じ
総排気量798cc 同じ
圧縮比12.3:1 同じ
ボア*ストローク79.0mm*54.3mm 同じ
最高出力109hp/11500rpm140hp/12300rpm
最大トルク8.46kgm/7600rpm8.87kgm/10100rpm
全長2045mm 同じ
全幅875mm 同じ
ホイールベース1400mm 同じ
シート高830mm 同じ
最低地上高135mm 同じ
タンク容量16.5L 同じ
乾燥重量175kg 同じ

特徴

逆回転クランクシャフト

AGUSTAのエンジンには逆回転クランクシャフトが採用されています。

本来、多くのエンジンの回転方向はタイヤと同じ回転方向(正回転クランク)です。

それを逆回転にしたのはレースで大きなメリットを得られた歴史があるからです。

正回転だとウィリー(前輪が浮く)します。当然、前輪が浮いているとレース中では大きなロスになります。しかし、逆回転だと前輪は下方向(地面側)に力が働くため、ウィリーの抑制となり、コーナーからの立ち上がりに役立つそうです。

また、ジャイロ効果の打ち消しにもなりハンドリング操作が向上し、曲がりやすくなります。

オートシフター

EAS2.0による電子アシストでクラッチ操作がなくても、ギアのアップダウンができます。

これは設定でONとOFFに切り替え可能で、私は自身でのクラッチ操作を行っていきたいためOFFに設定しています。

エンジンマップ

ノーマル、レイン、スポーツ、カスタムの4つのエンジンマップが使用できます。

そもそもエンジンマップとは何かわからない人のために簡単に説明しますと、電子制御されているエンジンの基本となる点火のタイミングや燃料の噴射量を定めているデータになります。

トラクションコントロール

8段階の調節が可能なトラクションコントロールを搭載しています。

上記と同様にトラクションコントロールの説明もします。これは一言でいうと空回りを防ぐ安全装置の一つです。

雨や雪道で停止時に急にアクセルを踏み込むと前に進まずスリップしますよね、あれは強いアクセルの踏み込み(エンジンの出力)に、摩擦の低い路面と強い回転数が伝えられたタイヤがかみ合わなかったことで起きています。

つまり8段階の調節が可能な、エンジン出力を調整することができる機能がついているというわけです。

付属品

購入すると以下のものが付属品でついてきます。

上記はバッテリーチャージャー以外
上記がバッテリーチャージャー
  • スペアキー
  • ユーザーズマニュアル
  • 工具セット
  • コードカード(シリアルナンバー)
  • ステッカー
  • バッテリーチャージャー
  • USBフラッシュドライブ
  • 保証書
  • Giovanni Castiglioni(CEO)からの手紙

なお、日本語表記はないので、読むためには英語等の和訳が必要です。

乗ってみた感想

シートが固い

本当に板。見た目こそシートですが1時間も座っていればお尻に不快感を感じます。3時間が経つ前には必ず休憩をいれています。と言いますか必ず一度バイクから降りたくなります。

ただRRだとクッション性能が上がっているとの噂があります。未確認のため不確かな情報です。

車体が軽い

大型800ccにして乾燥重量175kg。この軽さも私がBrutaleを選んだ理由の1つでした。250ccのMT-25からいきなり800ccほどの大型に飛び級することには少なからず抵抗がありました。

まず自分の力で動かせるのか。転倒した際に起こすことができるのか。自分のバイクくらい自分でコントロールするのが私はマナーだと思っているので、大型に乗るときの大きな課題でした。

しかし、この軽さならなんとかと思い、実際に壁を感じることなく乗ることができています。

ホイールもアルミだったり、シート下がくり抜かれていたりと軽いのもそのはずです。

搭載能力はない

車検証すら入るスペースがありません。シートの下が空洞になっていることからも察することができますが、削れるところはすべて削られています。

強いて言うならば、六角レンチが2本だけタンデムシート裏に格納されています。残念ながらその程度です。

私の場合、車検証は免許証と一緒に免許証ケースに入れて持ち歩いています。

燃料に敏感になる

フューエルメーターがありません。そんなことあるのかと思いましたが、説明書をみて確信しましたが、本当に存在していないです。

ユーザーズマニュアルより、燃料の残量が4リットルを下回るとランプが点灯します。少なくなればわかりますが、リアルタイムで確認することができません。

だいたい40-60km/hで走れば、200-250kmほど走れたため、ランプ点灯後は50km前後は走れる計算になります。

また、燃料はハイオク推奨となっています。

壊れやすい?

イタリア車だけでなく輸入車に対しては多くの人が壊れやすいイメージがあると思います。

そもそも各国の地形や道路事情、ブランドの方針に合わせて車やバイクを生産しているため、壊れにくいという長所を持った日本車と比べると長所と短所が違うのは当たり前です。

今回はイタリア車のMV AGUSTAについてですが、やはりTwitterで検索してみると不具合は起きているようです。エンジンが動かなくなったや、オイル漏れ等が見つかりました。

ですが、輸入車に限らず機械なら不具合は付き物です。日本車でも不具合が起きるときは起きます。ただ、やはり輸入車全体にマイナートラブルは多い傾向にあるようです。

私が経験した不具合は、ちょうど1000km走り切るあたりで、アクセルのセンサー不良が起きて加速ができなったことがありました。

加速ができなくなったこと自体は、暴走を抑制するための安全装置の働きでそうなっていたみたいです。

まったく動かなくなったわけではないので店まで行き事情を説明。するとセンサー不良という診断がでていました。センサーの交換で問題は解決いたしました。

日本車はたしかに寿命が長く耐久性も強いと思います。ですが、日本車と同様に壊れにくいという考えを持たずに、定期的にメンテナンスをしていけば、二度と動かなくなるほど壊れてしまうことはないかと思われます。

輸入車が壊れやすいのではなく、国産車が壊れにくいと考えれば、輸入車に対するイメージも少しだけ変えられるのかなと思います。

とにかく美しい

人が見えたものに対して美しいと思うかどうかはその人次第です。

いくら多くの人間があるものに対して美しいと絶賛していても、同じように美しいと思えるかどうかは定かではないです。

なのでこのBrutaleに対して「ダサい」「カッコ悪い」という意見があるのも当たり前だと思っています。別に言われても構いません。

構いませんというか、何かに対して両端の意見があるのが普通だと思っているからです。

このBrutaleを知ったのはバイクに乗るようになって、バイクを知るようになって一年以上経った後のことでした。

心の底から美しいと思いました。上記に並べた不便さや不満な点は乗ってしまってからは気づいてしまいましたが、デザインに関しての思いは乗る前も今も何一つ変わっていません。

むしろ近付けば近づくほどより多くの洗練されたデザインを発見し感動しています。

私の頭の中では、私の歩んできた人生の中では最も美しいデザインをしたバイクだと感じております。

ただデザイン故に不便なところが多かったりもします。

最後に

良いところも悪いところも含めて、私は買ってよかったと思っております。

なによりも、私がこのバイクに触れられるように様々な手配や調整をしてくださった店舗スタッフ様。このようなバイクを私が生きている間に設計してくれたMV AGUSTA社に感謝の気持ちでいっぱいです。

自分が乗ろうとするバイクに何を求めるのかによって、買って実際にバイクに乗ってから、買ってよかった買わなきゃよかったと評価が別れてくると思います。

私の場合は、購入前はひたすらレビューを見て検討していました。外車というだけですでに不安要素ばかりだったからです。実際に調べてみてもネガティブな意見の方が多く、やはり乗るにあたっては不安なことばかりでした。

それでも購入に踏み切れたのは、写真ではなく現物を目の当たりにできてそのフォルムに感動できたこと、店舗スタッフ様による良い部分、悪い部分すべてを含めた付き合い方の丁寧な説明があったことが決め手となりました。

どうでしょうか、Ducatiも魅力的でかっこいいですが、MV AGUSTAもいかがですか。

「そんなメーカー知らない」とよく言われますが、このブログを見た方、私を知っている方は、MV AGUSTAというメーカーも認識していただけたかなと思います。

素敵なバイクを手にして、乗り方や考え方が大きく変っていきました

Loxinal

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